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2023年度
2024.03.26

JENESYS2023大学生訪韓団(24年3月)に本学学生が参加しました。

 公益財団法人日韓文化交流基金と大韓民国教育部国立国際教育院が実施する「JENESYS2023大学生訪韓団」に本学学生が参加しました。これは、韓国市民との交流等を通じて、韓国の歴史や社会・文化等を学びながら、日本の学生代表として、日本の魅力や日韓間における相互理解の促進を目的としています。日本と韓国との未来に向けた友好・協力関係を築くことを目指す事業の一つが大学生訪韓団です。
 以下、実際に参加した矢花あおいさん(現代福祉学部3年、佐野ゼミ所属)の体験談です。法政大学では、今後も対日理解促進交流プログラム「JENESYS」への学生参加を推奨してまいります。

日韓文化交流基金JENESYS2023 大学生訪韓団について

体験談(現代福祉学部3年、佐野ゼミ所属)

 私は、2024年3月10日~3月16日の7日間、日本全国から集まった大学生訪韓団の一員として韓国を訪問しました。このプログラムでは、歴史的建造物の訪問及び文化体験の他、現地の大学に通う韓国人学生との交流や今後の日韓関係に関する講義等がありました。
 本プログラムを終えてみて、私たち日本人は無意識のうちに「親日」「反日」という言葉で、韓国をはじめとする国やその国の人を判断しているのではないかと考えました。日本のことが好きな韓国人を親日と呼び、日本のことが嫌いな韓国人は反日と呼んでいます。簡単にこのような言葉で相手国や人を私たちは判断しているのではないでしょうか。言い換えれば、「親日」という言葉は私たち日本人の主観を押し付けて、他国に日本の正当性を押し付けかねません。また、日本のことが嫌いという人に対して「反日」と表現することは一種のレイシズムにもなりえます。だから、「親日」「反日」という言葉で相手国や人を定義するのではなく、“日本のことを知ろうと努力してくれている国であり人”として理解する必要があると受け止めました。
 一方、今回の訪問を通じて、参加学生の一部が「韓国の方が○○だ」のように、日本と比較した表現を交えながら韓国に対する感想を述べていたことが気になりました。日本と韓国は地理的にも歴史的にも切っても切り離すことができない関係にあります。だからこそ、日本と韓国を比較する習慣が少なくとも日本の若者に沁みついてしまっているのではないかと感じました。とても難しいのも事実ですが、日韓両国が協力体制を築くにあたって互いの足りない部分を補うことは必要不可欠であることを学びました。
 日本語及び韓国語において「親日」「反日」という言葉がない未来を描きながら、日本と韓国に向き合っていければと考えています。深く固いつながりのある国の1つとして、日韓両国が互いを尊重しあう関係にあってほしいと願っています。

 

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