体験インタビュー

卒業生メッセージ 松岡 正明
挑戦しようという気持ちを
どれだけ強く持てるかが大切
(株)グリーンパワーインベストメント 取締役
(オランダ・アムステルダム在住)
松岡 正明
1991年度 経営学部経営学科 卒業

オランダで再生エネルギープロジェクトに携わる

国内外の投資家から出資を募り、日本国内やヨーロッパの風力発電を中心とした再生エネルギープロジェクトに投資するファンドのマネジメントを行っています。私の会社には日本人だけでなく、ヨーロッパの6か国から人間が集まっています。また取引をする相手は国内外の重機メーカーや輸送業者、銀行、投資家、法律事務所、官公庁、環境団体など多彩で国際色あふれる環境です。
業務では意思決定をスピーディーに行わなければいけませんが、それに必要な情報は、現場に近い従業員との信頼関係がなければ得られません。資金面での経営基盤がまだ不十分なベンチャー企業ですので、従業員が誇りを持って存分に能力を発揮できる環境づくりにはいつも気を配っています。また、先祖から代々保有している不動産を私たちのプロジェクトに提供して貰うための交渉では、誠意を持った対応が特に求められます。従業員や地権者といった個人と向きあう場合、当たり前ですが、価値観は一様ではないので、こちらの常識や妥協が通用しない状況に看回れることはしょっちゅうです。相手の思いを尊重しながら、限られた時間と予算の中でプロジェクトを動かしていかねばなりません。決して簡単ではありませんが、それらの課題を乗り越え、交渉相手や従業員たちと達成感を共有できているなと感じるとき、やりがいを感じます。

希望の就職をかなえるため、精一杯のチャレンジをした

私は学生時代から、仕事に誇りが持てて、それを楽しめる社会人になりたいと思っていました。海外と日本を行き来できて、プラント事業のようなスケールの大きな事業に携わりたいという思いがあり、商社を志望。就職には法政大学の就職部が企画してくれたOBを招いての説明会や、先輩の就職活動の記録日誌を参考にしました。
私は留学の経験はありませんが、大学受験のとき英語には特に苦労したので、入学後の4年間は英会話教室に通いました。起業を考えた時期もあり、精魂こめて作成した企画書をコンサルタント会社の社長さんに見ていただいたことも。就職が決まったため起業は実現しませんでしたが、自分の課題が明らかになりました。

勇気を持ってチャレンジする気持ちを持とう

これから社会に出るには、もちろんある程度の知識や語学力も必要でしょうが、それらが充分だと自分で思えなくても勇気を持って試して行くことが大切です。行動するうちには失敗もあるでしょうが、経験を通して世界は確実に広がっていきますし、物怖じしなくなったり自信が持てるようになれば人生も好転していくでしょう。私も挑戦の毎日ですが、挑んでいく気持ち、問題を解決しようとする強い気持ちをいつまでも持ち続けたいと思っています。