体験インタビュー

卒業生メッセージ 本田 珠美
私のキャリアのスタート地点は
法政大学の派遣留学制度だった
米国大使館 商務部
シニア コマーシャル スペシャリスト
本田 珠美
1986年度 法学部政治学科 卒業

アメリカ企業と日本企業をつなぐ仕事

アメリカ大使館の商務部に勤めています。私の仕事は、米国商務省の一員として、アメリカ企業の輸出促進事業を行うこと。具体的には、日本市場への進出を希望するアメリカ企業にアドバイスを行ったり、ビジネスパートナーとなる日本企業を紹介したりしています。つまり、アメリカ企業と日本企業をつなぐ仕事です。担当している産業の新しい商品や技術について英語の資料を調べて、双方の企業に説明するのは大変な作業ですが、サポートした企業に感謝してもらえたときは、大きなやりがいを感じます。

大学卒業後、イギリスの大学院への留学

私のキャリアを語るうえで、「留学」は不可欠の要素です。
もともと大学に入ったら長期の留学をしてみたいと考えていた私にとって、奨学金が支給される派遣留学制度のある法政大学には強い魅力を感じました。そして、3年次にこの留学制度を利用して、イギリスのシェフィールド大学に留学しました。1985年のことです。
イギリス人学生と一緒に授業を受けるのは、本当に苦労の連続。それでも、イギリス人学生や留学生の仲間に支えてもらいながら、無我夢中のまま1年が過ぎました。イギリスの大学で印象的だったのは、勉強熱心で議論好きな学生が多かったこと。しかし、当時の私はまともに受け答えができず歯がゆい思いをすることに……。これがきっかけとなり、法政大学卒業後、イギリスの大学院への留学を決意します。このとき通ったウエストミンスター大学の大学院では、国際関係学を専攻。1年間のコースを修了し、「Postgraduate Diploma」という資格を取得しました。そして帰国後、ASEANセンターという国際機関に就職。東南アジア諸国の企業の対日輸出をサポートする業務を経験します。

MBAを取得し、アメリカ大使館に就職

4年半勤務した後、私はさらなる飛躍を目指し、3度目の留学を決意します。選んだのはスコットランドにあるエジンバラ大学のビジネススクール。ここでMBAコースに通い、英語によるプレゼンテーションの訓練を受けたことは、現在の仕事でも大いに役立っています。また、ネイティブスピーカーの同級生と同じ学位を取得できたことは大きな自信になりました。 MBAを取得した私は、帰国後、アメリカ大使館の仕事に応募し、現在の職に就きます。留学やこれまでのキャリアを通じて、多くのすばらしい出会いがありました。そこで、私は多くのことを学び、刺激を受け、成長することができました。そのすべてが私の財産であり、今の仕事にもつながっています。

これからビジネスの世界は、ますますボーダーレスになっていくでしょう。その世界に対応するには、若いときに異なった文化を見たり、触れたりする経験が不可欠です。その点で、法政大学の派遣留学制度は大いに活用すべきです。これほど充実した内容の奨学金留学制度は、他にはなかなかないと思います。
今の仕事につながる私のキャリアのスタート地点もこの留学制度でした。海外でさまざまなチャレンジをすることで、人生の選択肢は限りなく広がります。
法政大学で世界への第一歩を踏み出してください。