体験インタビュー

卒業生メッセージ 篠沢 義勝
大学時代の留学経験が
現在の仕事への一歩につながっています
ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院 上級講師(シニアレクチャラー)
篠沢 義勝
1986年度 社会学部社会学科 卒業

イギリスの大学院で教鞭を執りながら学術論文を執筆

イギリスのロンドン大学の大学院において、世界中からの留学生に財務関連の科目を教える一方、学術誌への掲載をめざして日本企業の財務問題に関する研究論文を英語で書いています。100%英語環境での仕事は、日本語で仕事をするより時間と体力を使いますが、世界中の研究者が自分の研究を出そうと競う中、自分の論文が採用され国際的な学術誌に掲載が決まると非常にやりがいを感じます。

次に進みたいステップを見据え、最善の努力をしよう

私はもともと国際的な機関や外資系で働きたいと考えており、法政大学の奨学金留学制度を利用してアメリカのノースイーストミズリー州立大学(現トルーマン州立大学)に留学しました。奨学金留学の選考に受かるため、授業の空き時間には語学学校に通って勉強。卒業後は日本企業に勤めながら大学院進学をめざして英語の勉強を続け、イギリス勤務時代にはビジネス・スクールでMBAを取得して現職への道筋をつけましたが、法政時代の留学経験がなければ日本企業への就職も厳しかったでしょうし、ロンドン勤務もできなかったでしょう。
卒業後、日本で働いていた時、連日残業状態でしたが、時間を見つけて次のステップである大学院進学に向けた英語の勉強を続けていました。またイギリスの現地法人で計6年間勤務していましたが、学費などの資金を貯める一方で休日を利用して勉強し、うち2年間は休職してロンドン大学のビジネス・スクールに通い、MBAを取得。仕事をしながら次のステップに向けての学習する時間を見つけ、体力を維持することはとても大変でした。どんな仕事も手抜きは許されません。そういう意味でも、時間と体力のある学生時代にできる経験をしておくのは有効だと思います。

かけがえのない人とのつながりが、大学時代に培われた

留学先で同じ寮に住んでいた他国の留学生たちは、私の東京での結婚式に列席してくれるなど、今も交流が続いています。国際交流センターの職員の方々やゼミの先生には在学中から現在にいたるまで、帰国のたびに相談にのっていただき、アドバイスをいただくなどお世話になっています。卒業後のある時期、非常につらい状態のときがありましたが、ゼミの先生は何時間も話を聞き、相談にのってくださいました。私が現在の仕事に就き、今もがんばることができるのは、法政で得た人とのつながりのおかげかもしれません。
法政の皆さんには、「成功」より「成長」を求めてほしいと思います。成長のために何が大事かを考え、行動しましょう。