体験インタビュー

卒業生メッセージ 堀井 健士
尊敬できる人たちとの出会いと
大学での学びから目指すべき未来が見えた
ロンドン大学教育研究所
教育と国際開発修士課程
堀井 健士
2008年度 文学部英文学科 卒業

発展途上国における教育を研究

ロンドン大学教育研究所の修士課程で、発展途上国における教育の普及について研究しています。発展途上国における教育の普及は大きな問題の1つです。私が在籍しているコースではこのような問題に対して、経済学や政治学などの社会科学的な見地からの理論や問題を学んでいます。このコースでは入学にあたり、すべての学生に発展途上国での経験が必要なので、世界中のさまざまなバックグラウンドを持つ学生が在籍しています。講義で教育と国際開発における基礎的な知識を得たあとは、多くの学生がそれぞれの国や地域で修士論文執筆のための調査・研究を行います。青年海外協力隊の活動などを通して実際に見てきた発展途上国の現状を学術理論というレンズを通してもう一度見るということは、非常に有意義だと感じています。

留学を目指しひたすらやった勉強が、現在も役立っている

法政大学に入学するまで、私にとって海外は遠い存在でした。現在の環境で研究できているのは、大学から始まった経験によるところが大きいです。ワーキングホリデーに行った兄の影響で英文科に入った私は、ESOPなど英語だけで行われる授業で出会った友人たちの意識の高さに影響され、奨学金が受けられる派遣留学制度を利用してカリフォルニア大学デイビス校に留学しました。留学にむけては英語をはじめ、学びたい分野に関する知識を深めることをひたすらやっていましたが、このとき勉強した経験は現在も役立っています。
また、長期休暇を利用した旅行でインドネシアのバリ島やコスタリカのハコという街に行きました。そこで訪れた地域のインフラの未成熟さに驚き、出会った人に「ここに貧しい人がいるのが見えるだろう。お前は先進国から来たのだから、何かしないといけないんだよ」と言われたことが心に残っています。

留学したことで、世界が驚くほど広がった

私は高校に行かず大検で入学したのですが、法政大学に入ったことで驚くほど世界が広がりました。もし派遣留学制度がなかったら、私は現在の進路に進めていなかったでしょう。法政大学や派遣留学先のカリフォルニア大学デイビス校では国籍を問わず尊敬できる友人や先生方に出会え、彼らから積極的に行動することで新しい道が開けることを学びました。教授や国際交流センターの職員さんからは、ここでは伝えきれないほどのサポートを受けたことを今も感謝しています。私もまだ挑戦の途中ですが、法政大学は海外、日本の他大学と比べてもすばらしいサポート制度が整っています。このリソースを上手に活用し、多くの挑戦と経験を手にしてください。そして将来、そんな皆さんと一緒に国際社会で活躍できたらと思っています。