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2022年度
2022.11.09

マレーシアで「国際白杖の日」イベントを共同企画 ポストコロナで絆再び

 毎年10月15日は、世界盲人連合が定めた「国際白杖の日」です。視覚障害者が利用する白杖への理解を促進するため、同日前後に世界各地でイベントが行われます。

 2022年10月30日(日)、マレーシアの首都クアラルンプールにおいて、マレーシア視覚障害者財団が主催した「国際白杖の日」イベントが行われました。マレーシア政府、東南アジア有数の銀行であるCIMB財団や世界最大手の手袋メーカーTop Glove財団などとともに、現代福祉学部佐野竜平ゼミおよびスポーツ健康学部吉田政幸ゼミの学生・教員計15人が、連携パートナーとして参加しました。

 新型コロナへの対応に十分配慮しつつ、朝から2kmのウォークを行いました。白杖を持った視覚障害者100人に加えて、ボランティア、政府や民間企業関係者を含め総勢250人がKLセントラル駅周辺に集まり、白杖について語り合いながら歩きました。

 今回、スポーツ健康学部棟で廃棄見込みだったスポーツ靴100足やシャツなどをマレーシアに持参しました。「2022年度環境・サステイナビリティ教育実践プラン」による活動の一環として、まだ十分に使用できるものを整理し、現地の視覚障害者、特に農村部で新型コロナ禍の影響を受けた方々に寄贈するためです。法政大学の参加学生を代表して、現代福祉学部3年の高橋李実さんが「スポーツ靴などを再活用し、学生が主体となって国際協力に繋げられてとても嬉しい。今後も日本とマレーシアの交流を継続し、絆を深めていきたい。」とスピーチしました。

 「多民族国家のマレーシアだからこそ、こうした背景の違いを越えたイベントが実施できるのではないか」と学生は手応えを口にします。今後も両ゼミの学生がこうした国際企画に関わることで、障害インクルーシブなスポーツを通じた社会づくりの一助を担えればと考えています。

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