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ベイラー大学(アメリカ)「Harumatsuri」に本学派遣留学生が参加しました
2026.03.31
本学の協定校であるベイラー大学(アメリカ)で実施された日本文化紹介イベント「Harumatsuri(春祭り)」に、同大学に派遣留学中の本学学生が運営メンバーとして参加しました。
以下は当該派遣留学生のレポートです。
テキサスに春祭りをつくった ~Baylor JSAと、法政の派遣留学生として~
2026年3月27日(金)、Baylor University(テキサス州ウェイコ)のFountain Mallに、日本の春がやってきた。
「Harumatsuri(春祭り)」、Baylor University Japanese Student Association(JSA)が主催する日本文化紹介イベントだ。書道・折り紙・射的・ヨーヨーつり、4種の体験ブース。Yosakoi・茶道・琉球ダンス・剣道、4組のパフォーマンス。そしておにぎり。ボランティア39名とJSAメンバー約15名、計約54名の体制で、Baylor大学の中心地に「日本の祭り」を出現させた。
私は法政大学GIS(グローバル教養学部)からの派遣留学生として、この春祭りの運営メンバーに加わった。

コラボから生まれた「日本文化の幅」
JSAとの協働で私が大切にしたのは、「日本文化の幅を届けること」だった。「日本=食」だけで終わらせたくなかった。書いて、作って、遊んで、観る。来場者それぞれに「自分の入口」がある状態をつくりたかった。
文化体験4種とパフォーマンス4組を1つの会場に並べたのはその意図からで、来場者は自分の興味からスタートしながら、気づけば日本文化の別の顔にも触れている。そういう設計を、JSAのメンバーと一緒に形にした。
当日の会場は想像以上の熱気だった。射的ブースには列ができ、ヨーヨーつりは子どもから大人まで夢中になり、ステージのYosakoiには歓声が上がった。混雑したブースの動線を変えたり、列を整理したり、そういう「地味だけど大事な調整」をメンバー全員でやりながら、会場の空気はどんどん良くなっていった。
私のロール:スポンサーとおにぎり
このイベントで私が担ったのは主に2つだ。
ひとつは、スポンサー獲得。
テキサスは日系企業や日本コミュニティとの距離がカリフォルニアに比べて遠く、学生団体のイベントへの協賛を取り付けるのは簡単ではなかった。メールを送っても返事が来ない。電話をかけても担当者に繋がらない。そもそもイベントのイメージが伝わらない。それが最初の現実だった。
そこで私が意識したのは、「相手が出しやすい形で頼む」ことだ。飲食店には当日出店だけでなく、ギフトカードや割引券をラッフル景品として提供する選択肢も一緒に提示する。食品会社には製品のサンプリング配布を提案する。お願いを小さく具体的に切り出し、担当者がその場で「これならできる」と判断できる状態をつくる。画一的なテンプレートではなく、相手の業種・規模・事情に合わせてアプローチを変えた。このやり方をJSAのメンバーとも共有しながら、チームで動き続けた。
結果として、DAISO・Pocari Sweat(大塚製薬)・伊藤園・ANAなど、協賛企業・団体数計13件を集めることができた。これはBaylor大学の学生イベントとして過去最多の数となった。
もうひとつは、おにぎりの出展・販売。
外部協賛先との連絡調整と並行しながら、当日は自分の手でおにぎりを作って売った。書類の上の企画ではなく、現場で体を動かすことで、イベントの体温を直接感じることができた。

法政大学の名前が、交流を生んだ
今回、法政大学グローバル教育センターからは、えこぴょんぬいぐるみ・ロゴ入りボールペン・ステッカーの物品提供と、運営費補助という大きな支援をいただいた。グッズはすべてラッフル景品として活用し、景品発表のたびに「Hosei University」の名前を伝え、交換留学(ESOP)の情報も案内した。
すると来場者から、こんな声が返ってきた。
「日本の大学グッズがもらえると思っていなかった。テンション上がった!」
「Hosei Universityに交換留学できるって知らなかった。興味ある!」
「えこぴょん、かわいすぎる。次回は絶対欲しい!」
「文化紹介」が「大学間交流」の話題に繋がる瞬間を、実際に目の前で見た。SNS投稿15本・反応697件に加え、Pocari Sweat・伊藤園の公式Instagramでも再投稿され、イベントの熱は学内を超えて広がった。

派遣留学は「動かす経験」だ
このHarumatsuriを通じて、派遣留学の意味が少し変わった気がしている。
留学は、海外で「学ぶ」だけじゃない。現地の仲間と共に「動かす」経験でもある。JSAのメンバーと意見をぶつけ合い、共通認識をつくり、ひとつのイベントを形にしていく過程は、どんな講義よりも密度の高い学びだった。
法政大学の名前を背負いながら、テキサスの地でJSAと一緒に春祭りをつくれたこと ―― 次の派遣留学生たちが、さらに大きな舞台でチャレンジできる環境に繋がっていけば、こんなに嬉しいことはない。
伊藤 大輔
法政大学 グローバル教養学部(GIS)
Baylor University 派遣留学生(2025–2026年度)