Impact Beyond Campus
文化の交差点、世界への切符
国際文化学部・国際文化学科
陳 瑩


壁から始まった全て
中学校時代の移住は、私にとって大きな転機でした。その過程で、言語や文化の壁に直面した体験が私の道しるべとなり、国際文化学部への進学を決意するきっかけとなりました。法政大学の国際文化学部では、文化をキーワードに国際的な視点で研究できるだけでなく、SAプログラムや海外フィールドスクールなど、多様なグローバル体験も提供されています。
マニュアルのない冒険
大学生活を始めた私は、まるで「マニュアルのない」冒険に挑むような気持ちでスタートしました。グローバルな視点を取り入れたキャリアを目指したいと考えた私は、HUBs(Hosei University Buddy System)のコアメンバーとして活動を始めました。HUBsは、来日する交換留学生をサポートし、交流を促進するための活動です。コアメンバーとして、参加者のニーズを把握し、双方の架け橋となるイベントの企画や運営に携わりました。異なる文化的背景を持つ学生が集まる中で、意見の相違や文化的な違いによる誤解を乗り越える必要がありました。この経験を通して、異文化間での効果的なコミュニケーションとチームワークの重要性を学び、自文化の異なる側面を理解し、柔軟なコミュニケーションスタイルや多様な視点から物事を判断する力も身につけました。
校内活動に加え、内閣府の「地方創生カレッジ」と法政大学が連携した「学生が主役の地方創生プロジェクト」に参加しました。このプロジェクトは、長野県の外国人観光客が多く訪れる地域を対象にしました。地域の現状を把握するために地元自治体や観光業者などに対してインタビューを行い、外国人観光客へのヒアリング調査も実施しました。得られたデータを基に、チームで具体的な課題を発見し、解決策の設計もしました。最終的には地方自治体に向けて政策提言を行うことや、日本教育新聞に取り上げるなど貴重な経験を得ることもできました。この経験を通して、理論と実践を融合させた問題解決力や政策プランニングのスキルを身につけ、持続可能な社会へ貢献する情熱も高まりました。
法政大学から世界へ
法政大学が提供してくれたプラットフォームは、大学内にとどまらず、社会や世界へとつながっています。現在、私はアメリカのボストン大学に留学中で、法政大学で培った実践的な経験や柔軟なコミュニケーションスタイルを活かし、異なる文化的背景を持つ環境で新たな挑戦に取り組んでいます。今後も多様な文化に触れ、積極的にコミュニティに貢献し続けることで、広い視野を持つグローバル人材として成長していきたいと考えています。