Impact Beyond Campus

属性を超えた「人間対人間」の対話:FiTus会長として歩んだ1年間

リーダーシップ 正規留学生

社会学部・社会学科
李 ホジュン

2026.02

はじめに:FiTusについて

FiTus(フィッタス)は、法政大学多摩グローバル担当の支援のもと、大学と密接に連携しながら活動している国際交流団体です。単なるサークル活動に留まらず、大学公認のプログラムとして、留学生と日本の学生の架け橋となることを目指しています。

2025年度の具体的な活動と、そこから得た私自身の気づきを以下にご紹介します。

旅行トーク

留学生は卒業まで、日本の学生の中でグループを主導する経験が少なく、それが自信不足の一因になっているのではないかと感じていました。「自身の出身地域についてなら、留学生も自信を持って話せるはず」と考え、この企画を立ち上げました。

留学生がガイド役となり、日本の学生に観光地や食文化を紹介するこの試みを通じ、留学生が主体的に意見を発信できるきっかけを作ることができました。私自身にとっても、想いを形にする「企画」という仕事の魅力に気づく原体験となりました。

地域福祉施設「ハーモニー」との連携

大学との連携のもと、地域の福祉施設「ハーモニー」との継続的な交流を実現しました。これまで留学生にとって地域の福祉と関わる機会は限定的でしたが、多様な経験の機会を提供したいと考え企画しました。

交流前の私は、施設利用者の方々をどこか「社会的な弱者として助けるべき対象」というイメージで捉えていました。しかし、実際に対話を重ねる中で感じたのは、彼らは「助ける対象」ではなく「同じ時代を生きる友人」であるということです。

留学生である私自身も、「外国人」というイメージだけで決めつけられることを好みません。今回の経験を通じて、無意識のうちに相手を属性で判断していた自分を深く省みるとともに、属性を超えた「人間対人間」の対話の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。

総長対談

大学のご支援により、総長と対談する機会をいただきました。総長も香港出身であり、同じ海外出身者として「日本で生活し、働くこと」をテーマに深い対話ができたことは、大きな財産となりました。

母国語ではない環境で自信を失いそうになる瞬間への共感を得ながら、だからこそ自信を持って行動することの重要性を改めて実感しました。日本での社会貢献を目指す私にとって、法政大学のトップとして活躍される総長の姿は大きな刺激となり、目標に向き合う強い自信を得ることができました。

留学生交流会・国際交流フェア

FiTusの2大イベントである「国際交流フェア」と「留学生交流会」の企画・運営を担当しました。

最も達成感を感じたのは、イベントで知り合った学生たちが、その後も学食や通学バスで一緒に過ごしている日常の風景を目にした瞬間です。一過性のイベントに終わらず、継続的な「繋がり」を創出できたことに大きな喜びを感じました。

1年間の活動を通じた自分自身の成長

FiTusの会長を務めたこの1年で、私自身にも大きな変化がありました。当初は「自分でやった方が早い」と何でも一人で抱え込んでいましたが、それでは限界があることを痛感しました。その後、周囲を「巻き込む」ことを意識し、幹部メンバーを信頼して任せることで、より大きな成果を出せるようになりました。

また、大勢の前で日本語で話すことに緊張する場面もありましたが、秋学期の後半には自然体でリーダーシップを発揮できている自分自身の成長を実感することができました。この1年間、大学や仲間に支えられながら活動できたことに心から感謝しています。


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