Impact Beyond Campus
「行ってみたい」が「挑戦」に変わった瞬間
社会学部・社会政策科学科
鈴木 悠天
社会を「自分の目」で知りたいと思った原点
私は「社会についてもっと知りたい」という漠然とした思いから、社会学部社会政策科学科に進学しました。入学後、座学で国内外の社会問題や理論を学んでいくうちに、次第に「知識として知るだけでなく、自分の目でリアルな世界を見てみたい」と思うようになりました。この思いが、私のグローバルな挑戦の出発点でした。

フィリピン短期留学で気づいた「話さなければ始まらない」
最初の一歩は、学内の「短期語学研修制度」を活用したフィリピン・セブでの1か月間の短期語学留学でした。英語に自信がなく、不安だらけの出発でしたが、現地では「完璧じゃなくても意外と平気」「喋らないと相手に興味を持ってもらえない」という大きな気づきを得ました。“Shy”でいることは、自分から可能性を閉ざしてしまうのだと実感しました。
JENESYSで学んだ「国と国は人と人」
外務省主催のJENESYSプロジェクトでは、韓国と中国を訪問しました。実際に現地で人と出会い、言葉を交わす中で、国と国の関係は結局、人と人とのつながりによって築かれているのだと強く感じました。交流の機会が増えれば、誤解は解け、分かり合える日が必ず来る。その確信は、今も私の価値観の核になっています。
日本を伝えることで気づいた「伝える責任」
海外からの短期留学生を受け入れる「短期日本語・文化プログラム」ではボランティアとして、留学生に日本の文化を紹介しました。現在、世界中でアニメや日本食の人気が高まっていますが、自分自身が日本の文化や背景を理解していなければ、その魅力は正しく相手に伝えられないことを実感しました。また、相手の言語で話しかけることで心の距離が一気に縮まることも学び、言語は単なるコミュニケーションの道具ではなく、人と人との信頼関係を築くための重要な架け橋であると強く感じるようになりました。


派遣留学で得た価値観の変化
私は現在、文部科学省のトビタテ!留学JAPAN奨学金を受給しながら、フランスのエクス・マルセイユへ派遣留学をしています。現地では、国際経営学やフランス語を学ぶと同時に、学内で貧困学生支援を行う国家承認を受けた学生団体「Solid’AM」でのボランティア活動にも参加しています。
普段日本では経験することのできない「自分がマイノリティ」であり、「日本人」として見られる環境下で生活する中で、最も大きく変わったことは、物事を一つの正解で捉えなくなったことです。同じ社会課題であっても、国や文化、立場が違えば、見え方や解決の方法は大きく異なります。その中で、相手の背景を想像し、すぐに答えを出そうとせずに考え続ける姿勢が身につきました。また、正解のない問題に対しても、自分の言葉で意見を持ち、伝える責任があるという意識も芽生えました。これは、日本という枠を越えて社会と向き合ったからこそ得られた、大きな成長だと感じています。
グローバルに生きるという選択
将来の進路は、まだ明確に決まっているわけではありません。しかし派遣留学を通して、世界にはまだ見ぬ国や文化が数多く存在し、もっと多くの価値観に触れたいという思いが強くなりました。日本のパスポート保有率は17%と低く、英語が話せるだけでも大きなアドバンテージになる珍しい国だと実感しています。だからこそ私は、将来は多言語を使いながら、国や文化を越えて働くことのできる道を選びたいと考えるようになりました。
今後は1月にスペインで開催されるウィンタープログラムに参加し、企業やイノベーションについて学ぶ予定です。また、これまでの訪韓団での経験を通して、韓国の言語や文化にも強い関心を持つようになり、将来的には韓国で生活することにも挑戦したいと考えています。国際的な人材としての歩みはまだ始まったばかりですが、日本だけにとどまらず、広い世界を舞台に新たな挑戦を続け、成長し続けていきたいです。
