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Career Model Case Study 特別講演 ~紛争下のパレスチナ・砂の芸術・日本外交~
2025.06.09

2023年10月以降、パレスチナ、特にガザ地区の人道状況は深刻化しています。
5月上旬の時点で5万人以上が犠牲となり、その4割は子どもです。
こうした事態に対して、日本政府はイスラエルと将来のパレスチナ国家が共栄する二国家解決を支持する立場から、外交的な働きかけとパレスチナ支援に取り組んでいます。
このセミナーでは、法政大学出身の外交官の服部高士氏を招いて、日々多くの人々が紛争の犠牲になっているパレスチナについて考えます。
服部氏は1999年に外務省に入省して以来、中東地域の専門家として勤務し、2019年4月からガザ地区でイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘が激化する直前の2023年6月まで、対パレスチナ日本政府代表事務所副所長としてヨルダン川西岸地区ラマッラで勤務しました。
外交官として勤務する一方、絵画制作にも取り組んでおり、パレスチナ在勤中は、地域の平和と安定を祈りながら、土地の記憶が刻まれている砂を用いて抽象作品を製作し、イスラエル・パレスチナ双方で作品を発表してきました。
本学出身の外交官はあまり多くありません。
パレスチナ問題を中心に、法政大学での学びと外交、紛争と芸術などについてお話をして頂きます。講演会は2部構成で行います。
講演スケジュール
第1部 | 17:00-17:45 |
外交と芸術を通して考えるパレスチナ問題 日本の外交官として、また、「砂の抽象画」を通して考えるパレスチナ問題について服部氏に講演して頂きます。 |
第2部 | 17:45-18:15 |
外交官という職業―法政大学から外交官へ― 講演の後、服部氏と本学グローバル教育センター長の松本悟副学長(国際文化学部教授)が対談を行います。 |
質疑応答 | 18:15-18:30 |
開催日時・場所・申し込み
- 日時:6月30日(月)17:00~18:30
- 場所:大内山校舎8階Y802教室
- 申込:以下の【Googleフォーム】から申し込みください
- 申込フォーム
実施形態
対面で実施いたします。
講演者の略歴
1970年生まれ。1993年、法政大学社会学部を卒業。同年より1997年まで、在外公館派遣員として在スーダン日本大使館に勤務。1999年、名古屋大学大学院国際開発研究科修士課程を修了し、同年外務省に入省。以後、中東地域を専門とし、シリアで語学研修(アラビア語)を終えた後、エジプト、リビア、バーレーン各国の日本大使館に勤務。東京では中東第1課等で勤務。2019年4月から2023年6月まで、パレスチナの日本政府代表事務所に副所長として勤務し、2023年6月より現在まで、在マーシャル諸島日本大使館にて参事官を務めている。