今年の日本・カナダ学生フォーラムは「Energy Politics for 21st Century: Searching for the Best Mix」をテーマに,西南学院大学(福岡)を会場として行います。
「2011年3月に福島第一原子力発電所でおきた炉心溶融は、日本のエネルギー政策のみならず、世界中の原子力政策をめぐって、激しく、時に感情的な論争を引き起こしてきた。原子力発電政策の政治的、社会的かつ法律的な再評価は、ドイツ、韓国等、一部の国々において脱原発へ舵を切るきっかけになっていった。一方で、中国をはじめとする国々においては、原子力発電所の建設が継続されているという現状もある。
環境への悪影響、有限性という懸念は、今なお重要なエネルギー源である化石燃料の継続使用に疑問を呈しており、化石燃料に批判的な団体等は、再生可能エネルギー発電所の大幅な増設の必要性を訴え続けてきた。しかしながら、カナダおよび日本における全発電量に占める再生可能エネルギーの割合は、比較的低い水準にとどまっている。また、持続可能な開発目標の達成に向けて、国際連合は加盟国に対して「自国で経済的に対応が可能であり、加えてクリーンなエネルギー」の普及に力を入れることを呼びかけている。
このように、安全性、持続性および安定供給をめぐる論争の激しさは、エネルギー「問題」への簡単な解決方法がないことを改めて提起している。21世紀以降のエネルギー政策の方向性を模索する際に、以上の多様な課題をどのように解決すべきかが問われている。」
参加者は、日本およびカナダの政治家や政策立案者などの役割を演じ、二か国間のより強固な関係を育むための有効な政策提言を目指します。
フォーラムでは、日加混合のグループに分かれ、以下の活動を行います。(使用言語:英語)
- Expert lectures & discussions (Keynote lecture: TBD)
- Group work based on the conference themes
- Pre-assignment to prepare for group work related to the simulation
- Final presentations at Embassy of Canada in Tokyo
- Final individual report
また、参加者は以下のトピックについてディスカッションを行います。
– How should advanced industrialized countries like Canada or Japan plan their future energy mix?
– What are the priorities that define how a future energy mix should look like?
– How can Japan and Canada leverage their geography and/or natural resources in a sustainable way?
– What are the benefits and risks of each energy source?
– Where should actors (be they states or private enterprises) focus their resources?
– Should existing technologies be improved or should more money be spent on researching new ambitious technologies like nuclear fusion?
– How safe can or should power plants be? Who should set and watch over those standards?
– How to convince local communities to host power stations?
==本フォーラムは,以下のスポンサーの協力を得て開催されます==
-アルバータ大学高円宮記念基金
-日加戦略的留学生交流促進プログラム 日本コンソーシアム
-独立行政法人日本学生支援機構(予定)
募集要項
フォーラムの実施場所
西南学院大学(福岡) | レクチャー、グループワーク |
カナダ大使館(東京) | 最終プレゼンテーション、修了式 |
フォーラム参加学生募集人数
法政大学から1~2名
実施日程およびプログラム内容(予定)
2020年2月14日(金)~2月22日(土) 9日間
日 程 | イベント | |
2020年2月14日 | 金 | 東京→福岡、オリエンテーション |
2月15日 | 土 | オリエンテーション、レセプション、グループワーク |
2月16日 | 日 | 講義、グループワーク |
2月17日 | 月 | 講義、グループワーク |
2月18日 | 火 | 講義、フィールドトリップ |
2月19日 | 水 | グループワーク、福岡→東京へ移動 |
2月20日 | 木 | 最終プレゼンテーション、修了式、レセプション |
2月21日 | 金 | フィールドトリップ |
2月22日 | 土 | 解散 |
応募条件
-
次の条件をすべて満たす加盟大学の学部生および大学院生
・日本・カナダコンソーシアム加盟大学に在学する学部生・大学院生で、各大学により推薦された者。(フォーラムの性質上、3~4 年生を優先的に審査しますが、その他学年の方の応募も歓迎します)
・日常的なコミュニケーションのみならず,英語による資料作成,議論,プレゼンテーションのスキルを有する者。
・前年度の成績を以下の計算式に当てはめ,成績評価係数が2.3以上の学生を優先する (JASSO成績評価係数) -
(A+の単位数×3)+(Aの単位数×3)+(Bの単位数×2)+(Cの単位数×1)+(DまたはEの単位数×0)
総 登 録 単 位 数 -
・今年度フォーラムテーマ「Energy Politics for 21st Century: Searching for the Best Mix」に強い関心を持ち,これに関連した事項,また自分が所属大学で学ぶ内容との関連性について充分に情報収集,研究を行ったうえでフォーラムに臨む意欲のある者。
・事前・事後学習を含む,全行程を通じて参加し,計画された旅程に沿って行動できる者。
*参加内定後の参加辞退は認められませんので、プログラムの条件や詳細を良く確認の上、応募してください。
評価方法と基準
事前課題10% 出席・参加20% グループプロジェクト50% 最終レポート20%
参加費
無料
助成
参加者に対して,以下のとおり助成を行う。
(1)フォーラム会場大学までの、主要都市間交通費(空港間、新幹線駅間の交通費)
(2)プログラム期間中の宿泊費 *西南学院大学近辺,および東京都内の宿泊施設に宿泊予定
(3)プログラム期間中の都市間移動のための交通費
※助成対象外となるもの(参加者自己負担)
(1)自宅最寄り駅から主要駅(または空港)間の交通費
(2)プログラムに関連しない交通費
(3)食費
(4)宿泊先でのインシデンタルチャージ
※インシデンタルチャージ…電話代、ランドリー代、ホテルに損害を与えた場合の損害賠償金等
提出書類
参加申込書(※こちらよりダウンロードしてください。)
提出場所 市ヶ谷:グローバル教育センター国際交流課(大内山校舎2F)
多摩:グローバル教育センター国際交流課(総合棟B1F)
小金井:国際交流支援室(管理棟3F)
提出期限 2019年 11月 13日(水)17時まで
選考方法
推薦基準を基に,日加議長校の協議の上決定。
決定時期
2019年12月中旬(予定)
その他
・その他情報は、コンソーシアムのWEBページでも見られます。
・過去のフォーラム参加学生の報告書はこちら
問い合わせ先
法政大学グローバル教育センター(担当:加藤)
電話:03-3264-9662
e-mail:haken@ml.hosei.ac.jp(問い合わせの際は@を半角にしてください)