体験インタビュー

非公開: 2013年度夏期国際インターンシップ活動報告 平岩 このみ
このインターンシップが、初めての海外経験。
多くの高い壁を乗り越えられた。
フィリピン
ヌエバ・ビスカヤ州
平岩 このみ
2013年度 国際文化学部 国際文化学科 1年

活動報告

(1) 活動内容
派遣先:フィリピン、ヌエバ・ビスカヤ
派遣期間:8月13日~31日
・SILFORプロジェクトのVizcayaFreshラウンチングセレモニーの担当
 (SILFORの視察、学生出し物の企画)
NOVOLEDのマイクロファイナンスについてのプレゼンテーション
 (NOVOLEDスタッフへのインタビュー、プレゼン準備・発表)
・国際協力塾合宿生とのVillage stay
・フィリピンでの活動を通してのグループでのプレゼンテーション発表

(2) 印象深いエピソード
このインターンシップでのフィリピンが私にとって初めての海外となりました。
フィリピンでの生活は、日本とは大いに違い、深く印象に残っています。首都のマニラに到着した際、約6~8時間かけて車でビスカヤまで移動しましたが、交通ルールはほとんどありません。道路の真ん中に、人が堂々と歩いていたり、どんなところでも横断する車が入ってくるなど驚きばかりでした。また、ビスカヤでのお風呂はほぼ水でした。フィリピンのお風呂は、トイレと一緒になっており、シャワーヘッドはほとんどありません。下に蛇口がついており、バケツに水をためて桶で水をかぶります。最初は、抵抗がありましたが1週間もしないうちに慣れました。フィリピン人の友達は、お湯がでる場所であっても水を使っていました。小さいころから、水に慣れているため必要ないと感じました。私たちが必要なだと思っているものと相手が必要としているものの違いを身をもって感じました。
また、ほとんどのトイレは便座がついていない洋式トイレでした。トイレットペーパーは、流してはいけないのでゴミ箱に捨てます。水洗トイレですが自動ではないので、バケツの水を桶でくんで勢いで流します。
このように様々な文化の違いに、驚き戸惑いましたが、振り返るとどの出来事も私にとって貴重な体験となりました。しかし、日本よりも生活水準は低いかもしれませんが、どこで出会った人も優しく親切でした。これは、日本に劣らないフィリピンの素晴らしいところだと思います。

(3) 苦労したこと
フィリピンでの生活において、苦労したことは多くありましたが、一番私にとって大変だったことは「言葉の壁」です。英語でのコミュニケーションでしたが、自分の英語力の無さに絶望したり、伝えたいことを思うように伝えることができずに悔しい思いを何度もしました。英語で会話することは以前から好きでしたが、実際に自分が海外へ行った際に、実践してみると英語でお互いを理解し合う難しさを痛感しました。
しかし、同時に自分の気持ちをしっかり切り替えて進むことが重要だということにも気づけました。英語が話せるということよりも先に相手を理解しようという気持ちのほうが大切ではないか…と感じました。その気持ちがあってからこそお互いを知るということに繋がるのだと思います。言語という自分の考えなどを伝える手段、その以前に知ろうとする気持ち、伝えようとする気持ち、の重要さを改めて知ることができたので、英語で過ごす約3週間は私にとって非常に価値のある時間でした。

(4) 身に付いたこと
この3週間で多くのものを吸収することができたと思います。行動力や積極性、粘り強さ、などなどありますが…このような能力を伸ばせたり、持っていることに気付くことの大切さを知れたことです。自分の能力を他人から教えてもらったり、素直に受け止めて自分自身を認めたり、知ることが大切だと感じました。海外の人を限らず、相手を理解するにあたって自分自身も理解すべきだと思うので、自分を理解することの大切さに気付いたことは大きな発見となりました。

(5) 「グローバル人材」像とは
「グローバル人材」像には、自分自身を知ることが必要だと強く感じました。
グローバルになるということは、やはり他国の文化や習慣、考え方を理解する必要があります。そこで、相手を知るということの前に自分自身を理解しなければならないと思います。自分自身の考え方、良い点、悪い点、伸ばすべきところなど、を理解して相手との違いを見つけたり、共通点を発見したりすることが大切だと思います。比較することで、新たに見えてくるものが必ずあるはずです。相手を尊重することは日本人を含め、多文化を持つ人、にとって非常に重要なことです。相手を尊重するためには自分を認めることも大切なはずです。グローバル人材には、相手を理解するために、まず自分自身を知り、認めることが必要だと今回のインターンを通して感じました。

(6) 後輩へのメッセージ
フィリピンへのインターンシップは、本当に貴重な体験ばかりでした。私の人生において、大きく影響を与えてくれた期間でした。私にとっては、フィリピンへのインターンシップが初めての海外となりましたが…周りの先輩方はみなさん海外経験があり、正直不安でした。ですが、周りのサポートのおかげで充実した約3週間を過ごすことができました。もし、初めての海外がこのインターンシップだとしても乗り越えられます。人間の適応力の素晴らしさを現地に行って感じました。私自身、フィリピンの生活に最初の3日間ほどは戸惑いと驚きばかりでしたが、その状況に置かれれば人はなんとかなるものだと実感しました。他国の海外経験がある方でも、このインターンシップは本当に貴重な時間を過ごせると思います。大変なことももちろんありますが、壁を乗り越えてこそ自分の自信に繋がったり、新たなことを発見できたり、人生において大切な時間になると思います。フィリピンの方は、本当に親切で素晴らしい人ばかりです。色々なことに挑戦して、積極性を忘れぬよう時間を大切にしてほしいと思います。もし困難にぶつかってもあきらめずに突っ走ってほしいです。