体験インタビュー

2012年度春期国際ボランティア・インターンシップ活動報告 大草 幸穂
現地で得られた多くの体験は自分にとって
必ずプラスになると思います。
アメリカ
サンフランシスコ
大草 幸穂
2012年度 国際文化学部 国際文化学科 卒業

活動報告

【活動内容】
派遣先:Rosa Parks JBBP
派遣期間:2013年3月4日~3月15日
内容:バイリンガル教育を行う現地小学校での日本語授業サポート。幼稚園から小学5年生までの授業においてそれぞれ担当する日本人の先生に日替わりアシスタントとしてついて共に授業を行いました。
具体的な仕事内容は、幼稚園生担当時はランチタイムの見回り、昼休みの遊び相手、授業サポート。小学生担当時は教室授業では丸付けや質問への対応、パソコンを使用する授業ではセッティングや片付け。遠足の付き添いもありました。授業以外の時間は教材作りやコピー等。絵本の読み聞かせや日本のゲームを紹介するなど、お時間をいただいて自分が主体となって子供たちに授業を行う機会も設けていただきました。

【特筆すべきエピソード】
初めて海外の教育現場を目にし、日本との違いをあらゆる点で感じました。例えば教室の使い方です。全員が先生に向かって座るのでなく、常に3,4人が向き合って班を作る形で座ります。机と椅子以外に床にマットが敷いてあり、床に座って授業を行う光景も頻繁に見られました。そのせいもあってか生徒同士がふざけあったり話しをしたりと集中力に欠け、全体的に日本の小学校と比べて生徒たちの授業態度はあまり良くないように感じました。
発言をした生徒や課題を終えた生徒には「ドラゴンダラー」と呼ばれる紙を渡し、それを集めると景品と交換できる制度があったり、授業中態度が悪い生徒は減点をしたりと、常に評価を与えていることにも日本の学校との大きな違いが感じられました。
日本の学校よりも校風は自由で生徒は活気に溢れており、のびのびとした環境で育てられていると感じました。集団でのまとまりよりも個々が目立つといった印象を受けました。

【苦労したこと】
一つのクラスを二週間担当するのではなく、毎日担当クラスが変わるので、子供達の名前を覚えるのには苦労しました。
また、遠足の付き添いに行った際にはバスの中である男子生徒と隣同士になったものの、自分の英語力不足からなかなか話を広げることができず、コミュニケーションが十分に取れなかったため悔しい思いをしました。日本語が得意な生徒だけでなく、そうでない生徒とももっと交流できれば良かったと思っています。

【身についたこと】
学生生活最後にこのような経験をすることで、改めて、様々な考えを持つ人々とコミュニケーションを円滑に行うためにはどのような行動を取るべきかを自分なりに明確にすることができました。現地で出会った多くの人々と二週間という短い期間で良い関係を築くことができたと思います。また、日本の小学生と比べると授業中頻繁に発言をしたがるなど、非常に積極的な生徒たちの姿を見て意欲を感じ、学ぼうとする姿勢を表すことは大切であると気づかされました。今後社会に出るにあたり、日本のコミュニティの中でも人々と良好な関係を築きながら、自発的、また積極的に行動することを常に念頭に置きたいと思います。

【今回の経験を経て感じる「グローバル人材」像とは】
私が考える「グローバル人材」像とは、異なるものを受け入れ、共存していくことができる人です。今回のボランティア先は幼稚園、小学校からバイリンガル教育を行っており、幼い頃から多文化に触れることでまさにグローバル人材を育成している教育現場を見ることができたと思います。先生も生徒も人種は様々で、転校生も多くいるようでした。そのような環境においてそれぞれの個性を尊重し、差別なく皆同じ人間として接している姿は、理想的な社会であると感じました。そこでは日本語をただ教えるだけでなく、お正月やひな祭りのお祝いを学校行事の中に取り入れることで日本の伝統文化に触れる機会も設けているようでした。母国語以外の言語を学ぶことは、言語だけでなく同時にその国の文化を知ることにも繋がります。多言語を運用できることではなく、それを手段としていかに多くの人に自分の考えを伝えられるか、他人の気持ちを考えることができるかが重要だと思います。また、自分の考える「普通」に縛られることなく、様々な国でのスタンダードを理解し、自分のおかれている状況に合わせて行動を変えることが必要であると思います。

【後輩へのメッセージ】
大学入学時から海外のボランティアに興味はあったものの、実際に行動に移すのが遅くなってしまったと感じています。時期に関わらず必ず得るものはありますが、早めの行動に越したことはないのではないかと思います。なぜなら、自分の今の行動次第で新たな価値観や考え方に触れ、自分自身についても改めて考えるきっかけとなり、その後の人生の幅を広げることができるからです。将来的に海外で働くことを目標とする人はもちろんのこと、日本というフィールドでも海外の方と接したり、共に働いたりする機会はあるでしょう。そんな時に、海外での職業体験を通して日本との違いを知っていることで違和感を覚えずに彼らと接することができるのではないかと思います。 少しでも興味を持った方はぜひ、プログラムを積極的に利用し、思いを行動に移してみてください。そこでしか得られない貴重な体験は、必ず自分のプラスになることと思います。