体験インタビュー

卒業生メッセージ 鈴木 昇
留学で生活のすべてが学びのチャンスに
海外でも自分らしくあることの大切さ
東京都庁 東京都生活文化局 広報広聴部情報公開課
鈴木 昇
2011年度 法学部法律学科 卒業

働きながら大学院に通う日々

私は今、修士課程2年目であるとともに、社会人1年目でもあります。早く社会に出たいという思いから、修士課程で課せられる単位のほとんどを1年目にクリアし、仕事と学業を両立する道を選びました。ほぼ論文を残すのみの状態で修士2年目を迎えられたので、平日は仕事、休日は論文と、忙しいながらもメリハリのある生活を送っています。
そんな私の職場は、東京都庁。入学当時は外交官を目指していたのですが、派遣留学生制度を利用して1年間アメリカに留学したことで、考えが変わりました。”国と国”をつなぐより、もっと身近な”日本人と外国人”をつなぐ仕事に興味がわいたのです。修士論文でも、日本における外国人との共生に関する研究を発表しています。東京は日本で一番外国人比率の多い街。現在は、情報公開に関する部署にいますが、将来的には、外国人との共生をサポートできるような職務に就きたいと思っています。

未知の場所でもっと刺激を受けたい

私の故郷は熊本県。県内でも田舎にあたる地域なので、大学入学と同時に上京し、まずは刺激の多い東京での生活に驚きました。それと同時に、刺激の多い場所では、生活のすべてが学びのチャンスになるメリットも感じました。そうすると、「もっと未知の場所に自分の身を置きたい」という欲求がわいてきます。入学して、約1カ月。私は留学を決心しました。
早い段階で留学の希望が固まったのは、自分にとって非常に良いことだったと思います。法政大学にはたくさんの留学制度がありますが、なかでも費用的に負担が少なく、希望の国・大学に行ける制度を吟味し、目標のために準備する時間を十分に確保できたからです。おかげで、無事第1希望のベイラー大学への留学が決まり、アメリカの政治学を学ぶことになりました。

“自分らしさ”がグローバルコミュニケーションのカギ

留学して一番に取り組んだのは、友だちをつくることです。授業中クラスメイトに話しかけるだけでなく、放課後にサッカーをするなど、語学力がないぶんさまざまな手段でコミュニケーションをとりました。というのも、私が選択した制度では、留学したその日から一般の学生と一緒に授業を受けるので、当時の語学力ではなかなか授業に追いつけず、どうしてもまわりの助けが必要だったのです。また、留学前に「学内の日本人には甘えない」と決めていたことも、私の背中を押しました。

アメリカは日本に比べて個人主義、実力主義で、主張が強いというイメージがあります。そのため、私もいわゆる”グローバルな人材”らしく振る舞って、アメリカ人と同等に渡り合わなくては……と意気込んでいたのですが、根が控えめな性格なので、すぐに疲れてしまいました。しかし、少し落ち着いて周りを見ると、アメリカ人は家族や仲間をとても大切にします。また、主張の強い部分もありますが、それは彼らの気質のようなもので、決して日本人らしい”遠慮”や”協調”を否定するものではないことがわかったのです。 “自分らしさ(日本人らしさ)が海外でも受け入れられる”というのは、留学したからこそ得られた実感です。グローバルな人材とは、海外で外国人と同じように振る舞う人のことではなく、海外でも臆さず自分らしさを表現できる人のことを指すのではないでしょうか。