体験インタビュー

卒業生メッセージ 金 日基
自分の殻に閉じこもらず
夢に向かって努力する
全ての経験があなたの力になる
株式会社ビジネスコンサルタント
金 日基
1997年度 経済学部経済学科 卒業

観光気分で訪れた日本が人生を変える転機に

私が世界に目を向けるようになったのは、30年以上前のこと。学生時代に著名な韓国の実業家が書いた1冊の本に出会い、感銘を受けたのがきっかけです。この本では狭い世界に閉じこもらず、広い世界を見渡せばやるべきことは数多くあると語られていました。自分も一度広い世界をこの目で見て、視野を広げたいと思うようになり、アメリカ留学を志すように。アメリカに行く前に、まずは身近な国に行ってみようと思い立ち、観光気分で訪れた国で私の人生は大きく変わることになります。その国が日本でした。私の心を動かしたのは人との出会い。親切で礼儀正しく、素晴らしい人たちとの交流を通して、日本語や文化にも興味を持つようになり、日本への留学を決めました。

留学中に磨いた力が異国で仕事を行う際に真価を発揮する

留学先の法政大学では国際金融論のゼミに所属していました。先生には学業面でも、それ以外の面でもたくさんの事を教えていただきました。社会で何を成し遂げるのかや、グローバルなキャリア形成についてなど、その後の生き方の指針となることを学ぶことができました。また、東京都防災語学ボランティアや国際交流ボランティアなどの課外活動にも積極的に参加。老若男女、外国人など多様な人との交流が強く印象に残っています。このような経験を通して異文化コミュニケーション力や自ら考え判断する力、そして実体験から学習する能力を身につけることができました。留学中に磨いた力は、慣れ親しんだ場所を離れ、異国で仕事を行う際にその真価を発揮していると感じています。4年間の留学体験は、間違いなく私の人生の転換点になりました。

人に良い影響を与えるために、常に自己研鑽を怠らない

現在は日本のビジネスコンサルタント会社で、クライアントのビジネスが上手く進むようにお手伝いをしています。自分がかかわった人、組織が良くなっていく様子を目の当たりにするのが一番のやりがいです。人にプラスの影響を与え続けるために心掛けているのが、常に自己研鑽を怠らないこと。大学を卒業してからも、働きながら大学院に通いMBAを取得し、現在は博士課程に進んでいます。学問だけでなく、多様な人と出会うことができるのも魅力です。今でも自分とは価値観が異なる人々とあいまみえる度に、自分の小ささを痛感しています。様々な出会いによって知的好奇心が刺激される毎日は、とても充実しています。

自分の殻に閉じこもらず、夢に向かって努力する。全ての経験があなたの力になる

定年後はグローバルなテーマで社会貢献をしたいと考えています。特に日本・韓国の青少年たちに、自分の経験を活かして「グローバルに生きることの面白さ」、「お互いの国から学び合うことの重要性」を伝えていきたいです。

この文章を読んでくれている皆さんには、二つの大事なことを伝えたいと思います。一つ目は自分の殻に閉じこもらないこと。日本という国、異文化の中での現地の人間とのかかわり合いが大事です。先入観を捨て、能動的に活動し、大いに異文化交流を行ってください。人との触れ合いは、どのような経験よりも多くの事を教えてくれます。二つ目は夢を持つこと。自分が思い描く未来に向かって無我夢中で突進する。確固たる夢があれば、道中の遠回りや努力も決して苦にはなりません。全ての経験がきっとあなたの力になります。

https://tgu.mext.go.jp/en/studentlife/interview/index.html

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